先輩職員インタビュー①

 新潟県職員獣医師の先輩職員に、担当業務や職場の雰囲気などについて、お聞きました。

笠原 慎平(平成31年度採用)

  • 勤務先  長岡食肉衛生検査センター 管理業務課
  • 出身地  新潟県新潟市
  • 卒業大学 岩手大学

現在、担当している業務や職場について教えてください。

 所管と畜場で、と畜解体処理される牛と豚の検査を行っています。また、同と畜場では令和3年5月からHACCPという衛生管理システムを導入しており、このHACCPが適切に行われているか確認する外部検証業務や、と畜場職員への衛生指導を行っています。
 また、本県では、自身の興味があることや業務改善策等について調査研究を行い、研究発表をする機会もあり、令和5年度は1題の発表を行いました。
 上司に対しても意見が言いやすく、業務以外のことも相談できるなど、大変風通しのよい職場だと感じています。

これまでで一番印象に残った仕事は何ですか。

 真夏のと畜検査の現場の暑さが一番印象に残っています。特に内臓検査の後は、いつも汗だくで、こんなに汗をかく仕事があるのかと驚いた記憶があります。
 大変なこともありますが、と畜検査は獣医師にしかできない仕事であり、自分の検査した食肉が市場に流通するなど、県民の食の安全を直接支えられることから、日々の仕事にとてもやりがいを感じています。

新潟県職員の獣医師を志望した理由を教えてください。

 高校生の頃に新潟県内の公務員獣医師が不足していることを知り、獣医師を志望したため、もともと公務員志望でした。
 大学3年生と4年生の時に新潟県のインターンシップに参加し、農林水産部署と公衆衛生部署それぞれの公務員獣医師としての業務内容を教えてもらい、様々な勤務地で多種多様な経験が積めることを魅力に感じ、県職員を志望しました。

退庁後や休日はどのように過ごしていますか。

 基本的に休日は自宅でのんびりして、料理等の趣味や勉強に時間をあてています。
 職場による部分もあるとは思いますが、基本的に自分の時間が確保できて、ワークライフバランスが良いのは地方公務員獣医師のメリットだと思います。

ある日のスケジュールについて教えてください。

  • 8時30分 ミーティング後、と畜場に移動し、豚の内臓検査を担当
  • 10時10分 休憩
  • 10時20分 豚の枝肉検査を担当
  • 12時   帰庁、昼食
  • 13時   と畜場に対する外部検証結果通知の作成などの事務作業、試験室内検査や調査研究
  • 17時15分 退庁

今後の目標について教えてください。

 と畜検査を行う中で病理学の重要性を再認識しました。食肉衛生検査センターは病理学の知識を習得するこれ以上ない職場なので、今後は病理検査について力を入れて取り組んでいきたいと思っています。

新潟県職員の獣医師への就職を考えている方へのメッセージをお願いします。

 地方公務員獣医師の業務内容は全国どこの県も大きくは変わらない、地域の方々の生活を支えるため必須の業務です。
 新潟県は豪雪地帯であり、冬が大変と思うかもしれませんが、豪雪地帯であるがゆえに耐雪インフラも整っており、意外と住みやすいです。人気の他自治体と比べると獣医師の職員数は多くはありませんが、その分研修など貴重な経験を積むことのできるチャンスは多く、成長しやすい環境だと感じています。
 今回のインタビューで少しでも興味を持っていただけたら是非見学にお越しください。